もう日本時間では11日になってしまったけれど。
9日は同じアパートに住んでいる子の誕生日だったので、夕食後に軽くお祝いに行ってきました。
その子と話す中で、「日本では3月9日って曲があって、3月9日になるとこの曲を聴く人が多いんだよ~」と聴かせると
メロディを聴いて、すごい悲しそうな曲!と言っていて、
悲しいというよりも切ないとかしんみりとかそういう感じって伝えたかったんだけど、その感情って、3月の出会いと別れの切なさとか、卒業式での感情の動きとか、そういう微妙な感情を実際に経験しているからであって、経験していない人に外国語で伝えるのは難しい。
スイスの人にとって春は「冬の終わり」で、嬉しい、ハッピーなイメージをもつ人が多いけれど、日本は春の喜びに加えて、卒業や入学で色々な感情を経験する季節でもある。
育った環境によって、見方や感じ方が違うのはおもしろい。
学校行事が少ないスイスで、運動会とか文化祭でみんなで力を併せて一つのものを成し遂げる大変さとか、それを乗り越えた感動とか、スイスの子ども達はどこで感じるのかな。
もちろん日本でも行事にいい思い出がない人もいると思うけれど、行事が大好きだった私にとって、一つひとつの行事で得られた経験は、大人になった今でも覚えているし、宝物だなと改めて思う。